片付け・掃除

さいたま市の家じまい、家財処分には体力・気力が必要!!


寄稿者
さいたま市にお住いTS(男性さん
さいたま市で一人暮らしの父親が亡くなり実家の家じまいを行うために一軒家の家財整理をお一人で行っています。開始から1年経って3割程度残っているとのことです。

体力に自信・時間もあり一人で始めた家じまい

母親が早く亡くなり父親が一人で暮らしていたが昨年亡くなりました。相続人は、息子の私一人で私も近くに家を購入して住んいたので、四十九日が終わってから家じまいに取り掛かりました。いずれ部屋の家財が片付けた後は、売りに出そうと考えています。その前に家にある家財を片付けることから始めました。私は65才で定年になり家にいて時間の余裕もあったし体力もまだ自信あったから一人で始めることにしました。

分別が簡単な衣類もこんなに大変とは思わなかった

最初、手始めに分部が簡単な衣類とそのタンスを処分することにした。2~3日もあれば終わる妥当と始めたのが、実際に始めると。以外に大変。体力も使うし、時間もかかった。衣類は主に二階にあったので、仕分け、梱包した衣類などを下すがかったるくなり階段から転げ下した。予想外に時間がかかったのは、仕分け、荷物の梱包、二階からの荷下ろしだった。指定のゴミ集積場にもって行くのに2か月近くもかかってしまった。大げさではなく、毎日3時間程度の時間を割いたが、こんなにも時間を取られるものかと思った。
また、家具の処分にも時間がかかった。安物の箪笥が何本もあり、大きな一間物は壊して木屑にし、小さなものはそのまま集積場に運んだりするだけでも1か月かかった。
2階から1階まで荷物を降ろす作業は少量しか運べず、足元に注意しなければならなく嫌になってしまった。65歳を過ぎて、ハンマーやのこぎりを使って家具を取り壊す作業は、重労働で時間がかかる。そのうえゴミ集積場への持ち込みの際には数多くの分別作業があり、可燃物か不燃物か、アルミか鉄かなどの仕分けも一苦労だ。
ステレオなどの昔の電化製品は重く、3台もあると、月に一回の収集日では3回もかかってしまう。大きな家電の洗濯機などは別料金を払わなければならないので、馴染みの電気屋さんに来てもらい処分をしてもらった。しかし、家で一か所に集めるのは私の仕事なので、その場所まで持っていくのは辛い作業だ。正直なところ、家具や電化製品は手付かずのものがまだ一部残っている。

趣味のモノは、売れそうで売れなかった

父親は俳句が趣味であり、その紙の使用量は半端な量ではなく、筆だけでも20本以上、短冊等で使っていないモノは100枚近くあった。絵を描くための落書き用の裏が白い広告も、高さにして100センチ以上溜まっていた。ガラクタみたいなものの骨董の趣味もあって、高さ120センチ程の中国製の数本の甕と木造の仏像数体を骨董屋さんに持っていった。
すべて込みで3,000円。

車に梱包をして積み込んだ労力を考えれば、情けなくなるような値段だ。
そして、本の処分は梱包に時間がかかり重労働だった。何十年も前に購入した文学全集や百科事典は、高価なものが2階に置いてある。重いので数冊しか降ろせない時は、体力が消耗して怒りまで覚えてくる。知らないうちに半年が過ぎていた。

遺品整理には体力と気力がいる

遺品整理を何か月もしていると感じるのは、体力と気力がなくなることだ。最初は元気ですいすいとまではいかないが、簡単に遺品整理ができる気がした。そのうち処分の判断ができなくなり、ちょっと手間取っているうちに時間とともに体力と気力がなくなり疲労困憊してしまった。遺品を見るのも嫌になって、全部一緒くたにして処分しようかと思うが、なかなか決断ができない。


私からの提言
家じまいに必要な家財整理について経験の一部をお話ししました。一軒家の家財を丸ごと処分するとなると想像をはるかに超えた体力と気力が必要だということです。
家じまい、家財処分を進めるなら
①目標を決めご夫婦や兄弟など複数人で取り組むこと
②時間的余裕があっても期日を決めて取り組むこと
③全部でなくても良いから専門業者の力を借りることも検討する
とよいでしょう