30年以上ゴミを溜め続け亡くなられたゴミ屋敷の住人のお話です。ご依頼人は、新潟から駆けつけてこられたお兄さんです。部屋はゴミでいっぱい、部屋がゴミでいっぱいになってトランクルームで生活した様子が異様に思えたケースです。
ゴミがいっぱい、部屋に入れずトランクルームで暮らすゴミ屋敷住人
4時過ぎすぐに見積もりに来てほしい電話がありました。電話をいただきすぐに現場にお見積りに向かうと、現場は、2階建て古い2DKの間取りが8室あるアパートでした。アパートの敷地が広く車が数台止まっていてその一台が新潟ナンバーでお客さまの車です。車を停め近付くとお客さまも気が付き車から出てきました。お客さまは親子だと思いますが、男性2名で60代、30代の方です。ご挨拶をして、さっそく見積もりをしようとすると。お客さまから部屋は大変なことになっていますよ。といいながらドアを開けていただけました。
玄関までゴミがぎっしり詰まれていました。(写真は、この現場の実際の写真です。これでもやや上のゴミを掻き出しましたので、少し低くなっています) ゴミは、天井から50センチほどの隙間があり何とか体をくねらせ入ることができました。奥までいけませんでしたが、なんとか全体のゴミの様子が見て読み取ることができました。
ゴミは、台所から玄関入り口近くまで天井高で2部屋は平均すると胸と腰高ほどでした。トイレや風呂場も隙間なく天井近くゴミが堆積しています。2tトラックで8台になると積算しました。
すると、ゴミは、ここだけでなく近くにトランクルームを借りていてそこにもゴミや生活用品があるといいます。さらに、駐車場に止まっている古いセダンにもゴミがあり、車も廃車をしてほしいということでした。
実は、こちらの部屋の住人は1週間前に亡くなり、こちらに来られた方がその方のお兄さんと息子さんです。大家さんはこの裏の農家の方で、大家さんの話によると、ここに30年以上住んでいて、ゴミを部屋に貯めていたのは知っていたといいます。だんだんゴミが部屋に入り切れなくなり、最近では、車の中やトランクルームで寝泊まりしていた様子だった。ということです。玄関前で倒れていたところ隣の部屋の方が発見し救急車を呼んで、そのまま病院で3日後に亡くなったとのことでした。
片付け料金は、車の廃車などすべて含めた料金は、95万円になりご提示をすると金額にやや難色され、ご自分の車に乗り実家に電話で5分ほどお話しされました。お客さんは、もう少し何とかならないと話かけてきましたので、1週間の日にちをいただけるなら90万でよいですが、それ以下はできないですよ。すると、その条件でよいですということで、カギをお預かりし、契約書にサインをいただき、スタートしました。作業は、無事お約束の日に終了しました。
編集室よりコメント
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